2024/10/13 17:12

本との出会いから

昨日は素晴らしい事件がありました。

日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)にノーベル平和賞が贈られることになりました。

受賞理由についてノーベル賞委員会の委員長は「核兵器のない世界を実現するための努力」と

「核兵器が二度と使われてはならないことを目撃証言を通じてしめしてきたこと」と述べられ

ました。70年にわたり核兵器の廃絶を世界に訴えてこられた関係者の皆様方のお喜びに対し

て、心からお祝いを申しあげますとともに、一日本人として深い感謝の誠を捧げます。

それにしてもこんなに日本が世界に輝いた日があったでしょうか。

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 私はノーベル平和賞受賞のことと、本との出会いからというテーマのこのブログを同列にし

ていいか躊躇する気持ちもあります。がいま大事な時でもあるので敢えてこのタイトルで、

書かしていただきます。

はしなくも私は先月、山我浩著、原爆裁判という本を読みました。アメリカの大罪を裁いた

三淵嘉子、という副タイトルが載っていて、長文の判決文も通読したばかりでした。


先月はまた元日銀理事山本謙三著、異次元緩和の罪と罰という本に出会いました。私は政治

の中でこの国の経済について全く議論されない不審さを何回もブログに書いてきました。

政府財政について説明放置ともいうべき政治家の無関心さです。そのときまさに日銀側から、

ことの重大さを的確に応えている本だと思って発刊の日にとびついて購入したものです。

いわゆるアベノミクスについて罪と功績ではなく、罪と罰という異様な書籍名にも驚きまし

た。私は熟読し、これこそ自民党の総裁選挙でも大きいテーマになるだろうと思っていまし

た。しかし全くそうはならず、総選挙前の党首会談や最後の党首間相互の論戦でも別に議論

の対象にもならないようです。私はほんとうに驚いています。やっぱり政治家はあまりにも

本質的な勉強不足ではないか、あらためてそう考えずにはいられません。

 

今私は経済学ってなんだろう。経済と国民生活って関係があるのだろうかと思うことがよく

あるからです。

自分の本棚にたまたまデータにのまれる経済学という本がありました。前田博之著、薄れゆ

く理論信仰の副タイトルです。私は思いました。本のめぐり逢いって何だか不思議いま自分

にとって大切とおもうことに、本は答えてくれると。でもこの本だけは私には苦手。あまり

に理論的で難しい。あまりに多くの経済学者が理論を競い合う。いつもの私ならきっと途中

で投げだしたでしょう。でも今回はじっと我慢します。後100頁位で結論が出そうですか

ら。最終的にそこでの人間の立場はどうなっているのかを知りたいからです。

そして日本経済は?       2024年10月13日