2024/06/22 06:36
危機回避のために
長々と150日間の国会が終了しました。思ったとおり絶望の国会でした。国会議員の誰一
人、この国の危機の本質について語れる議員はいませんでした。このままでは少子化の心
配どころか、日本円はやがてなくなり、日本という国はやがて消滅するのではないかと
思うほどの現実です。超円安の問題です。
その原因の一つは日銀にあります。日銀には政府とは独立して、独自の立場で『利子』を
手段にして物価の安定を守るという厳然たる本分があった筈です。しかしその範囲を逸脱
して政治に巻き込まれたということです。
二つは日銀を政治に巻き込んで、異次元の金融緩和を唱えながら、身動きならない政府債
務を作り上げた前安倍政権の責任が不問にされていいのでしょうか。
結果が明らかでありながら一切その検証もされない政府の体質がこうして国民を苦しめる
のです。
今は植田総裁がなんと発言しようが、超円安打開の助けにもならないし、日銀にはその力
がないことが明らかです。ならば日銀は潔く身を引き、本来の立場にたった仕事で国民を
救って頂きたいのです。
一方政府は何としても政府負債を動かさなくてはなりません。たとえ当分新たな負債が必
要であっても、とにかく動かす必要があります。それが超円安回避を助けると思います。
更に現在の負債の長期返済計画をたてていかなくてはなりません。
100年長期計画です。100年間毎年10兆円の返済をする、そうすれば100年後、1000
兆円の返済が可能です。財源はどうするのか。すでに税法の特別措置法から少なくとも年
8兆円位は楽に算出できるはずとデータもあるそうです。その他現在の無駄から捻出すべ
きです。政府は信用できないので、毎年10兆円の返済はAIの工夫で自動化する必要が
あります。
10年間の返済計画など、長すぎて笑止千万といわれるかもしれないけれど、とんでもな
い。100年間などあっというまです。人生100年時代と言われるけれど、それに近い年齢
の私など全く実感します。とにかく超円安の回避をするのはそのほかにありません。
経済のハンドルを普通の国にしなくてはこの国の前途はありません。2024年6月22日