2024/04/28 10:39
超円安 絶望しながら希望ももって
日銀の上田総裁の会見がありました。息を殺して待っていました。超円安対応には当分今までと変化なしという回答。
上田総裁の横のテレビ画面には156円…の数字があわただしく駆けあがっていきます。植田総裁の顔も少し青ざめてみえました。
『日銀手段なし』そんな言葉が画面にこそ映らなかったけれど、固唾をのんで待ちかねた人々の胸に渦巻いたことでしょう。責任放棄。
まさに。それにしても日銀が駄目ならせめて全国会議員が緊急会議を開いて、対応に全力を挙げるべきでないでしょうか。時々開かれて
いる予算会議とやらでも、与野党議員の誰一人として、この問題に触れることなく。この超円安問題の解決が我が国の緊急の重大テーマ
だということを認識してはいないようです。国会議員のすべてが経済は人任せなのか。勉強していないから全く無知なのか。だからどう
することもできないというのだろうか。これではまもなく『円』という通貨が国際通貨としての地位を失いかねない瀬戸際にあるという
のに。あなたがたみんなで国をつぶさないでくださいよと叫びたい位です。怒りが私の胸の中にたぎるようです。しかしどんなに怒って
も絶望してもどうにもなりません。冷静に考えてみましょう。この超円安の根本はざっといえばあまりにも巨大な政府債務にある筈で
す。それが他国との決定的違いです。ここを少しでも、つき崩し正常な方向に転換させなくては結局何も動きません。いつまでも現状維
持では座して崩壊の憂き目を待つことにならざるを得ません。今回は植田総裁によってたとえ僅かであっても利上げがあったほうがいい
と期待しました。たしかに巨大な政府債務の利子率がたとえ0.001%だったとしても1兆円という莫大な利子額になります。もしかした
らその山を迂闊に動かしたら、ぐらりと経済が赤字になることを政府も日銀も怖れて足踏みしたのかもしれません。特に日銀は自分たち
が『アベノミスク』に関わり、この事態をつくりあげてきた半分首謀者でもあるのに、今そのことに苦しみ、責任から逃げたいのかもし
れません。
2023年07月29日の私のブログ(自分の発信し続けた意見の結果を考えます追加➀)に財務省の発表した非常に貴重なデータを投稿し
てあります。森永卓郎様の『ザイム真理教』という著書から抜粋させていただいたものでそこには
『財務省が公表する2020年度末「連結貸借対照表」』単位 兆円とあり、最終行に
資産合計1121 負債合計1661 資産負債差額 -540 とあります。複式簿記ではないし、損益計算書の結果もデータとしてないの
で、決して十分とは言えませんが、これでも財務職員がせめて資産負債の部分だけでも必死で抑えたものでしょう。日本の財務状況が負債
超過の実態であることがおわかりでしょう。しかし今世界中はそんなデータよりも現在の『超円安』156円…の数字が慌ただしく駆け上が
っていく様子に目を見張っています。既に158円を超えました。だから何としてでも過去は過去、今後の出発はこうだとして超円安を食い
止めなくてはならないと私は思います。私は今一番すべきことは、まず岸田首相または財務大臣が、長期財政健全化計画書を作成し、日本
国民や世界に示すことがとても大切だと思います。その後のことは次項に譲ります。2024年04月28日