2024/03/06 17:57

わびしい原稿合戦の国会論戦

 

 このところ国会中継をよくみています。感じるのは与野党の原稿朗読会みたいでわびしいという一言につきます。国会の論戦こそ政治の

なのでしょうに。なんとかならないのでしょうか。そもそもあの演説の原稿の内容はだれが作成したもので、だれが書いたものなのか。

とくに政治家が官僚さんのところでうろうろと内容を聞いたり、たしかめたり官僚方が心配して助言したりしているのをみるとがっくりし

す。いろいろと大改革が叫ばれているこの際ですから、国会改革も一挙にしていただけないでしょうか。例えば首相施政方針演説への代表

質問は、国会開始の一か月後くらいにしたらどうですか。その期間で各新大臣は現状認識や今後への具体的方針などが把握なさるでしょうか

ら、せめて原稿の原案はご自分で執筆されたらどうですか。喋りたいことを溜息までも混ぜたように詳細に書かなくても、ご自分で理解した

ことならば、骨組みの箇条書きだけでも答弁には十分ではないでしょうか。あとはご自分の考えをじっくりと自分のことばで発信すれば、国

民にはよく理解できると思います。ことばと話す力こそが、政治家の必須条件ではないかと私は思います。原稿を読む力を持っておられるの

ですから、話す力、国民に訴える力に変貌させていただけないでしょうか。答弁は、殆んど首相一人が同じことを喋られるので、話す方も、

聞く方も非常にうんざりして苦痛です。ましてや大臣が官僚にリードして貰っている姿からは、一体この国は官僚が政治を牛耳っているので

はないかと疑ってしまいます。具体的には、膨大な原稿の作成が全部官僚任せならば、その残業手当、タクシー代、原稿用紙代、かなり莫大

ではありませんか。民間には『働き方改革』でかなり矛盾もでているのに、この場合は抵触しないのでしょうか。官僚は大臣と同じく国民の

ための仕事にその時間を費消すべきなのに、政治家の下請作業に忙殺されるのは不合理だとは思いまぜんか。もっと原稿読みではない丁々発

止とした論戦が交わされる活発な国会を国民は望んでいます。国会のあり方を根本的に工夫して下さることをお願いいたします。国民との距

離もぐっと縮まるとおもいます。20240306