2024/03/04 17:49

裏金問題(膨大な無駄)

  テレビに映る日々の国会の混乱状態をみて思います。日頃はせんせいとあがめられ、最高の便宜と特権を与えられている筈の国会議員が、ひとたび裏金疑惑で俎上の人となるとそのおろおろとした言い訳の数々。知らなかった、会計責任者に一切まかせていた、記憶にない、そんなこんな。情けない、見苦しいと思わないではいられません。それにしてもこんな金集めのノルマのために政治家が政治パーティをひらいたり、集金をしたり忙し過ぎて、政治にじっくりと心をむける時間など一体あるのだろうか。選挙の時以外には。そんな皮肉な同情までしながら、『裏金資金で豪華なお家が建った政治家もあるかもしれない。国民が一生をかけて漸く手にいれるローンなど目もくれずに。』そんな強烈な怒りがこみ上げます。政治の実態をみた国民のやるせなさをわかってください。

 私は世の中で一番のロスは『悪意の訂正』だとおもっています。失敗はロスではありません。『年金ロス』は覚えていらっしゃるでしょうか。私たちの年金に膨大な処理ミスが発覚して厚生労働省がどれだけの人員を投入してその整理にあたったことか。そのとき私は『これがほんとうのロスというものか』と実感したものでした。発表されなかったので仔細はわかりませんが、最後の一人までと当時の安倍首相が叫んでおられましたが、あれは全部片付いたのでしょうか。国が破産しないかと私は心配したものでした。今の裏金問題の処理にかかるロス金は、時間と費用、ああまたかとげんなりします。 

私は複式簿記と複式簿記会計についてずっと述べてきました。こんなどたばたのとき、いつも『ああやっぱり』と残念に思うのは、公的機関に全部複式簿記会計をとりいれることで、こと数字に対する矛盾はシンプルに解決されるということです。国会で多くの議員さんがそれぞれ膨大な演説の原稿をもって、ああでもない、こうでもないと読んでいるのをみるとつくづく後進国だと嘆かずにはいられません。   20240304