2024/01/13 20:04

原点について

厳しい世論の中、自民党の政治改革案が取り沙汰されています。派閥不要論とか必要論とか、政治資金パーティの規制はどうだとか、手探りしているようです。

しかし今、与野党が議論を尽くすべきは、問題の原点である【世襲政治】についてではないでしょうか。原点に目をむけてこそ、派閥など、枝葉の問題は自然と解がみつかるのではないでしょうか。野党もおかしいと思います。自民党批判ばかりでなく、この国の政治を立て直す絶好のチャンスなのに。野党の力を伸ばす千載一遇の機会なのに。とても残念です。

 

20240112日の朝日新聞に、触れられざる世襲 必然の帰結という見出しの記事が載っていました。それによると1993年の衆議院選挙当選者は511人。内世襲議員は118人。23%。2021年では当選者は465人。内世襲議員は83人。18%。

岸田内閣の大臣20人のうち世襲議員は9人と約半分。                                                    

歴代の首相は小選挙区制導入前の1964年から93年の30年間は宮沢喜一氏一人。

1994年から2023年までの30年間は首相14人中、世襲は9人に上る。

みずからが世襲3世である自民党中堅議員の言葉として「一から政治家になろうと思う人間に比べて、我々は政治家になること、あり続けることは容易である」ということばが紹介されています。

世襲議員の絶対的優位は明らかです。その絶対的優位性をもつ集団が常に20%与党として、固定的に君臨しているのでは、与党と野党の人数格差は永久に変わらないといって過言ではないでしょう。このいびつな問題を素通りして、どんなに自民党が政治改革を提唱しても、どうせ何にも変わらないだろうと国民は益々不信感増幅に陥るだけではないでしょうか。新聞はこう締めくくってありました。『非世襲人材に機会を』政治改革は政治とカネの問題だけではないと。政治家や政党のみならず国民も問われていると。

私は20231216日この問題を2023年末政治模様というテーマでブログに投稿しました。やっとこの問題が朝日新聞で日の目をみたことは非常に嬉しく思っています。

みんなで考えましょう。 20240114