2024/01/09 12:41

人手不足その一(介護施設の人手不足)

2024年はこのまま日本が埋没しかねない程の多難な年明けとなりました。

今こそ国民みんながわが事として考えなければならないと思います。

私は今年のテーマとして介護分野の人出不足が一番気がかりです。日本中が人手不足を嘆いていますが、ここ介護関係のこの問題は特別の意味を抱えていると思います。

まず要介護者は老齢化などでどんどん増えていくでしょう。

しかし介護の従事者はどんどん退職して減っていくでしょう。

その傾向は今後ますますひどくなることは目に見えています。

何故介護の従事者がどんどん退職していくのか。ある介護施設に勤めている方が言っておられました。

[私は一人で25人の患者さんを担当しています]たったその一言でいかに過酷な仕事であるかは察しられます。

それに見合った給料が果たして支給されているのでしょうか。

 

かたや周囲のサラリーマンには、政府、経済界、あげて3パーセント以上の賃上げ競争の声が狂乱しています。そんな中、介護の仕事をやめて3パーセント上がる、あがると連呼されるところに向かう人の連鎖を止めれますか。1万や2万の給料のアップでは解決がつかない難問に陥ってしまったのだと私は思います。

いつもながら片手落ちの政策を嘆いてばかりいても、現実に行く先がなくなり困っている

要介護者の方々も多いとおもいます。

介護施設所のあり方も根本から見直す機会ではないでしょうか。

例えば、比較的ご近所などで五、六人ほどの要介護者の家族グループを作る。そのグループで簡易施設所を作る。要介護者の家族が交代で仕事を担当する。補助者一人位。

当番に当たった家族は、昼は自分の家族である要介護者と、グループ仲間の他の要介護者の面倒を見る。夕方はそれぞれ自宅に送り帰す。

 

これは全く私の思いで、問題もいろいろあることでしょうが介護施設というものの発想の転換の糸口として提案しました。もちろん行政の手厚い指導と、支援が必要です。そうすることで、数家族が助けあいながら、家族も自分たちの仕事をやめないでいけるのではないかと考えます。患者さんもうれしいのではないかなあと思うのです。

 

とにかくこのままでは、いずれピンチがくるでしょう。半病人の患者さんまで働かざるを得ない病人国家になってしまっては大変です。みんなで考えましょう。  

 20240109