2023/06/20 17:22
煮え切らないことだけれども……その続き
5月25日付の煮え切らないことだけれども…のテーマは新聞配達をやめるかやめないかでした。
なんでもないことのようだけれど意外に深く考えさせられました。その後玄関の新聞受けには、毎日約束通り分厚い広告紙を除いた軽々とした朝刊が入っています。夕刊は入っていません。
それを見るたびに私は何となく胸が痛みます。その時の約束を聞いた次女が『へぇ! そんな個別の対応をしてくれるなんて驚き』と正直びっくりしたものでした。私もいつまで続くかなと半ば思っていましたが今は何だか恐縮しています。1顧客のために毎日そういう個別手順をとることが今の時代考え難かったからです。つまりパッケージ販売に私達が慣れすぎているからでしょうか。しかしそこにはいつも
生産者側、販売者側の都合が主になっているようです。なるほど供給者側でもいろいろと工夫がされていることはよくわかります。
たとえばきのうスーパーでじっくりみたらネギの小口切りがケースに入れられて男性客が手を出していました。一人暮らしの私もネギをたった1本買っても、どうしても三分の一位は枯らしてしまうので納得しました。ただ本当に消費者の目線にたっていただけるならば、もう一工夫をお願いしたい。せめて4,5日分の買い物をしたいと買ってきて、その後におこること。それはあまりにもきちんと包装された買い物の後処理の大変さです。まず全部の包装をはずす作業が一仕事。そして山のようになるビニール。これが問題ではないでしょうか。
たしかにビニールの買い物袋は有料になりました。でもこんな一山にもなるビニール包装袋やケース。まるでウサギと亀のかけっこみたいと溜息が出ます。せめて根菜など同質のものなどは全部バラ売り。同単価でどうでしょう。生産者は原価計算はお得意でしょう。重さ単位の総平均原価法などでは。顧客が自分で本当に必要なだけ手にとって、特製の秤にかけて『これみんなで○○グラムだから千円だ』とか言って、特製のレジに入金して行く。いらないものは買わなくてすんだと嬉しそうに。そんな優しい高齢者向きの売り場があってもよさそうなもの。日本の企業が徹底した『お客さまのために』という発想にたてたら、もっともっと知恵が湧き、生産性が上がるのではないかと思います。
生産者にとって便利な択一的な感覚でなく、個別対応自由自在な展開をのぞみたいものです。新聞販売店さんのそんな努力に、『本当にそんな契約方法ができるならば私にはぴったり。もう少し契約を伸ばそうかな』と私は思っています。
マイナンバーカードの大失敗。その原因は政府に『国民の便利のために』という発想を忘れ、あまりにも『行政側の便利と必要のため』からスタートすると高くつきますね。と申しあげたい。
2023年06月20日