2023/06/04 12:37

マイナンバーカードと私

マイナンバーカードについてはいろいろ騒動もあり、国民の不安も募っているようです。私は現在マイナンバーカードの登録はしていません。


理由はただ一つ、銀行と紐つけになったこの制度については、将来の軍事費に利用されるのではないかという不安があるからです。昭和世代の私にとってはその不安は拭うことはできません。現状ではその不安が絶対ないという保証が政府の責任において確約されていません。

政府の日常の振舞によってだんだんその不安は増幅されています。政府はG7の一員として、ことあるごとに、法と秩序の民主国家のありかたを唱えながら、その反面中国に対して、無用な刺激を与えているように感じます。私はそんなに目立つようなことさらな発言をしなくてもいいのではと常々苦々しく思っています。当然相手とても日本を標的に直接威嚇してきます。そのたびに国民は、不安に駆られ『日本は大丈夫か、軍備をもっと増強しなくては』と軍事費の拡大に納得や焦りを感じてしまうのではないか。これは国民への煽りではないでしょうか。沖縄の方々の不安はいかばかりでしよう。申し訳なく思います。

岸田首相はこれが抑止力だと信じておられるのでしょうか。


第二次大戦当時、中国人が、自分の身の危険を挺して敵国日本の子どもをかくまい、わが子として養育した話は既に忘れ去られたかもしれません。日本がそれに対してどのような感謝をし、世界にその真実を知らしめたかはわかりません。けれどもしも立場が逆であるならば、日本人にそのようなことは果たしてできたでしょうか。

作家の山崎豊子さんがいのちがけで書かれた小説、二つの祖国や、大地の子などは歴史として忘れてはならないと私は思います。

そのような国、心大きい国中国に対して、岸田首相ははたして戦端がおきた場合、国民を犠牲に晒す勇気があるのでしょうか。勝つ目算でもあるというのでしょうか。やはり日本は平和外交を進めるほか道はないと思います。

それが唯一つの日本の強みではないでしょうか。中国もアメリカも世界にとって共に大事な大国です。もっともっと両者の和解のために力を尽くすべきではないでしょうか。いたずらに多額の税金を使って外遊し、味方国の数を増やすことに躍起になる様子には、情けなさを覚えます。それでなくても、異次元の子ども手当を、ばらまく財源に苦しみ、結局は棚に書いた餅で国民を落胆させるのではなく、外遊費などをまわしたらどうですか。

世界を漫遊しなくても、日本の姿勢がもっときちんとした平和国家の姿であれば、信頼は自然にかもしだされるのではないでしょうか。日本は決して大国ではない。けれど、何でも相談できる安心の国だ。と大切に思われる国にしてください。ずっとながいこと外務大臣をなさっていた岸田首相の面目はそこにこそあるのではないでしょうか。

『マイナンバーカードは決して戦費などには利用できない』という規則を盛り込んでください。政府の便利のためではなく、国民の福祉のためにある。という認識がしみとおったとき、私は申し込もうかなと考えています。

今日は皆さまとの約束を破り、長文になってしまいました。お許しください。

20230604