2023/05/11 21:20

G7の中にあって

 G7広島サミット参加国をくらべてみるとこんなタイトルで新聞に公開されていた記事を、私は忘れることができません。日本、イタリア、カナダ、フランス、米国、英国、ドイツ の先進国といわれる各国首脳の写真と概歴が華々しく紹介され、そのあとが次のような比較表になっていました。

➀ウクライナ支援額と順位    ➁核弾頭保有量  ジェンダーギャップ指数と順位    

日本   62億ユーロ 4位       0    65.0%    116

 イタリア 10億ユーロ          0    72.0%     63

 カナダ  38億ユーロ          0    77.%   25位

 フランス 17億ユーロ        290発   79.1%   15位

 米国  713億ユーロ 1位    5428発   76.9%   27位 

 英国   98億ユーロ 2位     225発   78.0%   22位

 ドイツ  74億ユーロ 3位       0    80.0%   10位

④同性婚をめぐる現状  ⑤一人当たり名目GⅮ  ⑥発電に占める石炭火力の割合

 日本    ✖      3万9800ドル      30.5%

 イタリア  ○      3万5657ドル       5.7%

 カナダ   ○      5万2332ドル       5.7%

 フランス  ○      4万3360ドル       1.4%

米国    ○      7万0181ドル      22.5% 

英国    ○      4万6369ドル       2.4%

ドイツ   ○      5万1204ドル      30.1%

➆高齢化率           ⑧報道の自由度

 日本     29.1%    68位

 イタリア   24.1%    41位

 カナダ    19.0%    15位

 フランス   21.7%    24位

米国     17.1%    45位

英国     19.2%    26位

ドイツ    22.4%    21位


日本についての特記事項  

➀ウクライナ支援について       今年1月までの支援額がG7中で6位だったが、

                   2月に51億ユーロの追加財政支援を発表し、英国、

                   ドイツに続く4位になった。

ジェンダーギャップ指数について    日本最下位 中韓下回る。

④同性婚をめぐる現状について     法的整備で遅れる日本

⑤一人当たり名目GⅮPについて    日本の一人負け             

⑥発電に占める石炭火力の割合について 比率高い日本 欧米と溝

➆高齢化率について          世界中で一番高い日本

⑧報道の自由度について        G7で日本が最下位

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202356日(土曜日)の朝日新聞に大きく掲載されていましたので、ご覧になった方も多いかと思います。こうして日本の国の実態が明らかになっている中で、G7の一員として、特にG7の議長国として振舞わなければならない政府の気苦労が思いやられます。➀のウクライナ支援についての苦しいやりくりなどにも察しられます。

 この新聞をごらんになった方は、きっと『日本はこのままではいけない。なんとかしなくては』と痛感されたのではなでしょうか。私は強くそう思います。

 日本はこの現実をしっかりと認識し、自国の立ち位置をうけとめることが、第一ではないでしょうか。

 たまたま20153月初版発行という8年前の出版書ですが、『人口知能は人間を超えるか』という松島豊氏の著作を熟読させて頂きました。私のようなAI初心者であっても非常にわかりやすく書かれてあって、勉強になりました。

最後の松島豊氏のメッセージだけでもここに転載させていただくことをお許しください。

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 停滞する日本の産業。高齢化する社会。シリコンバレーに劇的な遅れをとる日本の情報技術。日本が1980年代に人口知能に多くの資金を投資し、それが人材という形で広がりを迎えていること。その中で迎えた3回目の春。この状態をもし打開するとすれば、そのカギを握るのは『人口知能の活用』ではないだろうか。読者の皆さんには、それぞれの仕事や生活の中で、人工知能をどのように活かしていけばいいか、活かすことができるか、ぜひ考えてみてほしい。人工知能によってこの社会が、どうよくなるのか、どうすれば日本が輝きを取り戻すのか考えてほしい。そして人口知能と現状と、可能性を正しく理解したうえで、ぜひ人工知能を活用しほしい。それが本書で伝えたいメッセージである。

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20230511