2023/04/14 09:01

ブログはこちら➡個人事業経理会計(8最終回)会計の力その2を終えて   

 なんと長いこと私は『桐』と会計にのめり込んできたのでしょうか。人生の三分の一にも当たるかもしれません。それでもいまだ100%完全という安堵感はないけれど、でもとりあえず出版の形をとることにしました。『桐』・中小会社の会計ソフトと同じく、会計の力その2というテーマにしました。

 

このブログの中で複式簿記の仕訳を書いた部分があります。会計の初心者も、ベテランと自負する方も、何となく回避したくなる部分です。ここが越えられなくて、複式簿記の勉強を放棄してしまったという告白をよく耳にする難所です。

あそこに書いたように、複式簿記の仕訳には、借方同士の組み合わせ、貸方同士の組み合わせは絶対にありません。実はそんな当然のことを私自身、借方だけでは成り立たない 貸方だけでは成り立たない という自分の哲学として掴んだのは、ごく最近のことなのです。複式ってなんのことでしょうか。こんなことを考えます。

 

売上には売上原価が必要。利益はその差額に過ぎない。

とても欲しかったコートを買ってとても嬉しい。でも大切な貯金が減った。

自分の意見はこうだ。 でも相手の意見はこうだ。意見を述べ合って新しい考え方をみいだした。成長したようで嬉しかった。

 

これって複式簿記的考え方、感じ方ではないでしょうか。借方だけでは成り立たない 貸方だけでは成り立たない その自分流哲学を持つようになってから、会計以外でも、自分の気持ちが倍にも広がったように思います。生き方が非常に楽になりました。それこそこんなに長いこと関わってきた大きなご褒美かと思います。人生で一番の幸せです。

収入と原価  得るものと失うもの  自分と相手 そんな複式簿記的感覚を身につけさせてくれたのは、会計の力だと確信しています。

 

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残念ながら現実はだんだん複式簿記から遠くなってきました。自分だけ。自分の味方だけ。そんな排除の風潮はどんな現実をもたらしているのでしょうか。数日前発表されたこの国の国家財政は一千三百兆近い債務残高のようです。驚愕ですが、もう一つの驚きは、それに誰一人の反応も見せない与野党の国会議員達。そして国民の無関心です。自分たちが汗水たらして稼いだ税金がどう使われているかを、どうして国民は無関心でいられるのでしょうか。無関心の筈はありません。だから自己防衛の貯蓄に回してしまう。お金が世の中に回らない。国が財政難に陥る。とうとう悪循環に嵌まってしまいました。

 

この国を徐々にでも回復させていくには、国民の考える力に頼るしかないと考えます。どうか国民一人一人が、考える力をもっと鍛え、洗練させ、駆使してください。心の底から願ってやみません。

 

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今回をもってこのテーマの記録は終了させて頂きます。

本来の『桐』・個人事業会計ソフトマニュアルには画像を随所に使ってありますが、

本編では使用してありません。画像掲載の場所には水色で表示だけをしました。

本ソフトのマニュアルはこちらの場所で公開しています。という箇所がありますので
画像をご希望の場合はアクセスして、ご覧ください。

またマニュアルだけの販売も近く開始する予定です。