2023/04/01 11:29
新しい時代の人間として
このところステファニー・ケルトン著『財政赤字の神話』、森永康平著『『国の借金は問題ない』って本当ですか?』、リーアン・アイスラー著、『ゼロから始める経済学』、英エコノミスト編集部編『通貨の未来円・ドル・元』などと、たて続けに読みました。
不思議なことに、以前よりも読解力と集中力がついてきたような気がします。森永康平氏以外の本は、10年余以前の出版になっていますが、まるでコロナ禍直前の様子を見透かしたような、生々しい先見の明には全く脱帽のほかありません。日本の現状も手にとるように書かれています。ただコロナ禍にふれたところまでは書かれていないのがとても残念です。それだけに、3年にもわたったコロナ禍が、世界中にとって、どんなに大事件であったか、それを曲がりなりにも、ほぼ超えたかと思われる現在が、はっきりと新時代に入ったことを実感させられます。
WBCをテレビで観戦してから、私は実に大きなパワーを頂いたと痛切に感じました。若者たちの全身全霊を傾けたひたむきさに、私達はどれだけ新しい自覚の力をあたえられたことでしょう。少なくとも私にとって、どこかに逃げ出したいと思うほど希望のない日常だった時も正直ありましたが、新しい時代の人間として生きて行こうと自分に誓うことができたのです。ありがとう。WBCのすべてのみなさん。
この国には未来を託せるこんな素晴らしい人たちがいるのだ。そしてこの若者たちは、世界中で活躍しているのだ。と希望を抱くことができました。
新しい時代に羽ばたくにしては、この国は本当に痛々しいほどの矛盾を持ちすぎているとおもいます。岸田首相は5月に日本で開催されるサミットにむけて、死に物狂いの奮闘をされているように見受けます。日本がもう少しましな財政状態であったならばと切実に悩まれることもあると思います。この頃、国会論議でも『財源問題』が語られるようになりました。今迄はどの議員さんからも口にのぼることはなかったと思います。その点だけは、やっとまともになってきたのではないでしょうか。
岸田首相は、どうかサミットをしっかり乗り越えてください。お体を大切になさってください。終わったら、与野党議員全員で、政治の矛盾に取り組んでください。ここまで劣化した状態をつくりだしたのは、政治の劣化故ではないでしょうか。
私は、英エコノミスト編集部編『通貨の未来円・ドル・元』などを読みながら、10年以上も前から、日本はこんなように外国から見られていたのだ。もう少し日本の政治家が勉強してくれていたらと非常に情けなく、残念に思いました。
私は、ずっと複式簿記のことを言ってきました。最近読み耽った例の本たちには、みな複式簿記に触れてありました。複式簿記に偉大な賛辞を述べてあることばもありました。私は自分のこだわりが間違っていなかったことに本当に納得しました。やはり複式簿記は経済の基礎なのです。そのことだけは間違いがありません。でも会計はそれだけではないことを発見しました。
会計は貸借対照表で終わるのではないと確信しました。むしろそこからさまざまなことに関わりながら経済という偉大なものを作り上げていくのだ。通貨、金融、財政、人工知能、教育、外交、世界経済。などなど。
そうしたいろいろから『解』をみつけていけたらと手探りを始めるつもりです。
人生の第二幕目に向かって。