2023/03/29 09:28
個人事業経理会計(15)メニュー➁-2 内容科目の登録
◉内容科目の登録はなぜ必要なのでしょうか。
まず内容科目とは何でしょうか。勘定科目.TBXを開いてみましょう。一番上の項目欄に[一般管理費・販売費]という項目あるでしょう。そこに●が入力されている勘定科目。それが該当する勘定科目です。一般には【経費】と認識されている科目です。ではなぜ経費の内容の登録が必要なのでしょうか。私達は【経費】が年額でどのくらい発生しているのか、概略の金額位は把握しているかもしれません。しかし具体的にどんなことに、どのくらい必要なのか、意外に掴んではいないものです。こうした分類は一見面倒なようですが、経営改善などを検討する場合には非常に役に立ちます。【経費】の内容が具体的にみえるからです。何を節約し、何に重点投資するか等、優れた判断資料になります。
◉大切なことがあります。
内容科目の項目設定の場合には必ず≪その他の○○福利厚生費≫というようにすべての項目に≪その他……≫項目を設定しておくことが大切です。
どんなにきちんと分類したつもりでも、実務では、登録洩れに悩みます。しかしあまり細かく分類するのも感心しません。その調整のためには、その他という項目が必要ですね。
◉内容科目の台帳をみましょう。
あまり感心したことではありませんが、内容科目の登録など初めて聞く方も多いと思い、こんな風にと理解していただくために、あえて入力しておきました。サンプル例題としては、古臭くて適当ではありませんが、その点はご容赦ください。形式として理解いただければ結構です。一覧されたら[内訳]の例題は必ず全部削除しておいてください。
◉登録の手順
➀[勘定科目コード]白画面 入力します。
➁[勘定科目]ピンク画面 自動入力されます。
➂[内訳必要]ピンク画面 自動入力されます。
④[内訳]白画面 ここに内容を直接入力しします。
⑤[番号]ピンク画面 自動入力されます。
⑥[内容連結名]ピンク画面 自動入力されます。
◉著者からの大切な提言
内容科目の登録は大切なメニューです。けれど最初からきちんと完成させるのは無理と思います。まず実務の中から、少しづつ内容科目を纏めて、そのつど
登録をしておきましょう。次第に登録内容も固まってくるでしょう。それまでは、その他の○○費で処理しましょう。
たとえその他の○○費であっても、データとしてアウトプットされる効果はありますから。
内容科目は固定的なものでなくて、途中変動があることは、事業活動の実態に近づくことでもあるので心配することはありません。