2023/03/17 10:49
個人事業経理会計(3) 勘定科目ってなに?
勘定科目は会計の基礎です。横綱と言った方がピッタリですね。だからいろいろな性格をもっています。せめて大分類、中分類、小分類、そんな段階でお話して、あとはプログラム実行の際に任せましょう。常識的なこととして理解しておきましょう。
【大分類】資産負債科目=資産科目 負債科目 資本科目(元入金)
損益計算科目=売上科目 売上の原価科目 一般管理 費販売費科目
営業外収益と営業外費用科目
特別利益科目と特別損失科目
【中分類】資産科目は、流動資産と有形固定資産と無形固定資産とその他の固定資産に分類されます。
負債科目は、流動負債と固定負債に分類されます。
【小分類】貸借対照表科目と、損益計算書科目と、製造原価報告書科目に分類されます。
複雑そうだけど、ああなる程、取引と勘定科目の関係は漠然とわかるなと感じませんか。こうしたそれぞれの性格と役目を使って、すべての取引を支配しているのが勘定科目です。すべては勘定科目から出発します。勘定科目のつかない取引は、会計上は無いわけですね。盗難とか、紛失とかは取引とは言わないけれど、それでも雑損失という勘定科目のもとで正式に処理されているわけです。それは大分類の中の別損失科目として堂々と登場しています。
会計ソフトは、計算をするだけではなく、様々なマネジメントにも貢献します。複式簿記はまるで人間の体と同じようです。全体がトータルにつながっているので、びっくりするほど、こんなこと、あんなことができます。しかしそれも勘定科目が確立されていてこそ可能なのです。勘定科目がどんなに大切か、会計ソフトの中の勘定科目の登録をまず見てみましょう。何事も一見にしかずとかいう言葉がまさにぴったり。多言は必要ありません。
勘定科目の活動を合理的にするためには、すべての勘定科目にコードが付けられています。勘定科目コードにも深い配慮がなされています。
世の中がたとえ進歩の繰り返しであっても、便利性のためには勘定科目など知らなくてもパソコンに入力するだけで万事OK、そんな宣伝も聞いたことがあります。私には理解できません。どんなに小さい企業でも勘定科目の大切さに違いはないと考えています。