2023/01/06 11:20
2023年。あけましておめでとうございます。
正月2、3日。寒冷の中、凍結した道も多かったでしょうに、ひたすら前を向いて走る大学
駅伝競走の選手たち。爽やかで若々しい面差し、前へ前へと伸びた足運びをみていると、胸に
熱いものがこみ上げました。日本の元気をみるようでした。
今年の私は、一つの夢と、一つの覚悟を持っています。夢は毎日小さい感動をもって、自分
を褒めること。たとえどんなに小さいことでも、『よかった』と嬉しければそれでよし。毎朝
の食事支度の手順はきまっているほうが楽だけど、ちょっとした変更で、もっとぐっと楽にな
った、そんな発見でも素敵に感じます。『ああこれがよかった、あなたってすばらしい』こう
口に出して自分を褒める。その時自分がほんのちょっと変ったことを意識すれば、それって実
は『考える力』が湧いているのだとわかりますし。楽しい。もしかしたら若返っているかも。
一つの覚悟とは、アメリカの大学教授であり経済学者であるステファニー・ケルトンという
女性が主導するMMT(現代貨幣理論)という考え方の研究です。
ポイントは、『政府は自らが使う通貨の発行体である。どんなに政府負債が増加しても、決
して潰ぶれることはない。財政赤字は『悪』であるという神話は潰さなければならない』
という論旨です。つまりお金は必要なだけどんどん貨幣を製造できる国であるということにな
ります。私が必死で心配する『財政健全化』などは、まさに潰される対象の『悪』になって
います。
ステファニー・ケルトン氏は提唱するこの理論で一番具体的な対象にしているのが実は日本
のようです。日本はこんな莫大な政府債務があっても、倒産しないではないかという論旨。
そして日本政府はどうでしょう。実は既に実行されているのだという政治家もいます。また
そのような理論はまやかしだという意見も。安倍政権下では、意識的にその理論にのってい
た節も仄の見えます。結局政府はまだ確たる決意と信念と実行力を持っていないと見受けま
す。一般の市民にとってはとても鬱陶しい話にきこえ、耳をそむけたくなることでしょう。
でも私は昨年末の円安や物価高が、直接私たちの生活に響いたように、私たちにとっても
とても身近な問題になりました。ですから少しずつでも、ぜひ皆さんとご一緒にこの問題を考
えていきたいと考えています。ステファニー・ケルトン氏の『財政赤字の神話』を私が少しづつ
読み砕き、このブログに要点だけでも書いていきたいと考えています。私は自分の考えは一応
抑えて、冷静に、科学的にステファニー・ケルトン氏の文章から彼女の意見を勉強したいと考え
ています。何卒ご理解を頂きたいと願いあげます。私はこのために1年間は壽命を下さいと、
仏壇に願いました。
どうか政府におかれても、中途半端でない政策を正しく方向づけて頂きたいと願うものです。
2023年01月06日 川口 翠