2022/12/29 18:17
来年は何をしますか?
2022が終わります。長引くコロナ禍、気候変動の厳しさ、出口の見えないロシアと
ウクライナ戦争、財政苦難。そんな年末になりました。岸田首相はあちこちから絶え間
のない批判を浴びるばかり。しかしすべてを岸田政権に帰すべきものか、深く考慮する
ことも必要ではないでしょうか。
朝刊の声欄で72歳の男性の意見が載っていました。お断わりもしないで申しわけあり
ませんが敢えて全文を転載させて頂くことをお許しださいませ。
広島出身 首相に意見しちゃる
『岸田文雄君。広島出身の先輩として、意見しちゃるけえ、まあ聞きんさい。1年前は
元首相の安倍晋三さんと違うて平和路線でいってくれると期待しとったのに、がっかり
しとるよ。防衛費をふやすための増税に賛成する人が何人おるか広島で聞いてみんさい。
毎年8月6日8時15分に黙祷してきたじゃないか。軍縮への期待があったのに残念じゃ。
防衛費の国内総生産(GDP)比2%は米国が望んでいたことらしいのう。日本の防衛費は
世界第9位で2%にすると一気に米国、中国に次ぐ第3位になるそうじゃ。これ程の防
衛費が必要か。「国民生活を守るため、将来のため、今は増税は無理じゃ」と大統領の
バイデンさんを説得してみんさい。武器を買う金があんなら、外交や、人道支援に使い
んさい。増税するなら、政党交付金の廃止や、議員の削減などまずは国会議員に関わる
費用を削減しんさいよ。それこそが未来に責任を持つ、ほんまの政治家よ。どうしても
防衛費の削減をやめられんのじゃったら、これを争点にして総選挙をやりんしゃい。
国民の声で止めちゃるけえ。それが広島出身の私たちの務めじゃと思うとるよ。』
新聞の声欄ですので、きっと多くの方が読んでおられることは承知の上で、あえて
全文を掲載させて頂きました。私は心から賛意を表します。
こうした国民の生の声は、マスコミなどの中途半端の書き方よりも、はるかに胸に届
くものであると深く感動致しました。
来年は何をしますか?
皆様はどんな夢をお持ちでしょうか。
私は、新しい経済理論とか言われているMMT理論に向き合ってみようと思います。
『国の借金は問題ないって本当ですか?』という書籍を買ってきてぱらぱらとみてみま
した。著者と大学生との対談のようで、文体もやさしいようですが中身はなかなか難しい。
『税金は、国の財源ではないって本当ですか? 』などという項目もあって興味深々です。
翻ってみると亡くなられた安倍首相は、亡くなる直前まで、「日銀は政府の下請けです。
政府の要請でお金はどんどん刷って貰えますので、財源のことは気にしないで、政策を考
えてください」と発言しておられました。もしかしたら既にこの理論の意識のもとで政策
が実行されていたのかもしれない。またその影響で、国会議員の財源問題の質疑は全く
なかったのかもしれない。それとも国会議員の誰もが、会計の本質がわからなくなって
しまったのかもしれない。私はそのように理解しました。そのことは何度も何度も私が
疑問に思ってブログでも書き続けてきたことでした。そして不安に思ってきたことでした。
『お金はどんどんできるから心配しないで使いなさい。政策の方が大事です』果たして、
そうだろうか? もしもそうだったら人は考える必要もなく、考える力も喪失し、堕落
するのではないだろうか? それが国の場合はどうなのだろうか。………
私は、最後に黒田日銀総裁にお聞きしたいことがあります。日銀が抱える536兆円
の国債の正規の最終仕訳が、どうしてもできません。最終処理はどうなるのでしょうか。
教えてください。それの決着がつかないと、私の財政健全化への祈りと歩みが終わり
ません。来年はそれに取り組みます。もう少し余生をくださいと神仏に祈りながら。
どうか皆さま、くれぐれもよいお正月をお迎えくださいますように。
2022年12月29日 川口 翠