2022/12/21 21:15

驚きよりも、怒りよりも、悲しみが

 本当の思いを遠慮なく言わしてください。

岸田首相に対する失望。または絶望。

自民党に対する失望。または絶望。

与野党の全政治家に対する失望。または絶望。

 

私は6年間(たしか)にもわたって外務大臣を続けられた岸田首相には、たとえいろいろと

あったとしても、外交官首相としてのセンスと真価には期待をしていました。

安倍政権、菅政権の連鎖、コロナ禍、ウクライナ、財政難,押し寄せる難題のご苦労は大き

いでしょう。

しかしまさかこのような形で、日本の外交方針の歴史的大転換を決定するとは思いもより

ませんでした。中国の習主席とは、漸く会見が出来て、腰を低くして握手しながら、口に

することばは、国際情勢がどうのこうの、抑止力がどうのこうの、果てには軍事費が足り

ないから増税だ、国債だと相手をあおるその姿は目をそむけたくなるものです。そんな軽

薄な態度こそ相手の不信と軽蔑を募らせるばかり。どうして友好国として信頼されるでし

ょうか。中国しかり。韓国もまたしかりです。まるで外交無知。私は外交力皆無なこの国

の実態が本当に恥ずかしい。悲しいという思いにつきます。そして本当に怖ろしい。

自民党政党には、強力な反対意見もないようです。野党も静かなものです。情けない。

どうして日本の男性は相手を挑発することが好きなのでしょう。もっと冷静に問題の根本

を考えて、自分たちの力の弱さを認め、金もないのに軍事費、軍事費とのぼせ上がらない

で、我が国の取るべき政策をみつけてほしいと思います。

 

私は日本が生き残るためには平和外交の推進に徹することしか道はないと確信しています。

特にアメリカと中国の両方の間で両国の切羽詰まった緊張を少しづつ解き、偏らぬ架け橋

になって、誠実に世界を平和に誘導していくことだと思うのです。

間違っても、日本を戦争に巻き込まないでください。アメリカだって、中国だって、当然

日本だって本当は戦争はしたくない筈。米中両国のメンツがたつように、見事な外交官首

相になって手腕を発揮していただきたい。軍事費にうつつを抜かしているようでは、懸命

に苦難に立ち向かっている国民に顔向けが出来ないだろうと私は考えます。その意思を発

表されれば、内閣支持率は持ち直す筈。それこそ国民が望む本当の気持ちだからです。

間違いない筈です。岸田内閣の現実に失望しながらも、一縷の望みとともに祈っています。

20221221日  川口 翠