2022/11/10 15:09
男性の感覚 女性の感覚
そろそろ身辺整理を兼ねて手近のものから整理にとりかかろうと思いました。先ずは一番
馴染み深い台所から。ごちゃごちゃといっぱいあるスパイスなどの小瓶をとりだして賞味
期限を確かめてみると、ある、ある、ひどいのになると3年も前のも。そして二重、三重
にあるのまで。中身を全部捨てて瓶を洗って次回回収に分別。残りはなんと三分の一ほど
になって。粉類とか保存食品とかもその手でやってみるとやはり同じありさま。つくづく
考え込んでしまいました。『ああ私はいったいどれほどの無駄遣いをしていたのだろうか』
と愕然としました。これをなんとかするには、そうだ『みんな見える化』のほかにない。
早速容器には皆名称を張り付けるのですが、同じガラスでも糊が剥がれてしまうのかあり、
物識りに聞くと『ガラスの性格にもいろいろあり、普通の糊ではだめなのも結構ある』と
いうこと。新知識です。狭い台所のそれも一部分なのに、老躯に鞭打って半日もの格闘で
した。けれど『可視化』はいいですね。炊事仕事がとても楽になりました。無意識の無駄
遣いもきっとぐっと減ることでしょう。『可視化』はいろいろなことに大切だとなあと
思いました。特に政治にはと言ったらば大袈裟でしょうか?
それにしても私は、たったこれだけの仕事からでも、女性の仕事の大変さをつくづく考
えます。特に育児をしながら共働きの場合台所の女性は大変でしょう。女性は特に料理
をしながら今日の献立、家族の健康、家族のお弁当、後片付け、予算のことなどいつも
考えているでしょう。その他に山とある家事。目まぐるしいその奮闘。ご苦労さまです。
でもこれだけは間違いないと言えると思います。あなた方の知性は考えることで無意識
のうちに磨かれているということ。きっと社交性もそうだろうと思うのです。経済感覚
も。つまり、無意識の成長です。男性はどうでしょう。
世界の指導者たち。権力者たちをみてもよくわかります。どうしようもなく好戦的です。
私は女性の政治家がもっともっと増えてほしい。ひたすら願うものです。
ふと新聞をみたらこんな記事がありました。抜粋してご一緒に読んでみましょう。
取材考記(つまり新聞記者の政治家の取材をしての感想です)
****************************************
取材考記
補正予算「30兆円超」政治家の金銭感覚の先に
9月に経済部から政治部に移動し、自民党を担当する中で、政治家たちの[金銭感覚]が
心配になった。経済対策の補正予算案は29兆円と異例の規模に膨らんだが、財政規律を
重視する声がほぼなかったからだ。
私の目には、「金額ありき」で話が進んだように映る。萩生田光一政調会長は9月中旬、
「30兆円を超える規模」と過去最大だった昨年に迫る規模を要求。世耕弘成参院幹事長
も「30兆が発射台」と発言した。2人とも積極的な財政政策を重視する立場だ。
30兆円と言えば、私が経済部で担当したトヨタ自動車の売上高31兆円(22年3月期)
と同じ規模。徹底したコスト削減と地域密着の販売努力を続け、世界中で車を1千万台
近く売ってやっと得られる金額だ。従来、経済対策の相場は数兆円とされる中での30
兆円を平然と求める感覚は、タガが外れていないだろうか。(中略)…………………
………………………………笑い合う政治家たちの感覚のその先に何が待つのか。考えると
恐ろしくなる。
****************************************
非常に珍しい、新聞記者の率直な文章でよくわかりました。私も恐ろしい。男性には経済
感覚もないのかと。こんな人たちに任せてほんとうに大丈夫なのだろうかと。もう考える
ことは止めにしようと思ったりもしたけれど、やはり書かないではいられませんでした。
2022年11月10日 川口 翠