2022/09/05 16:22
こんなに年をとってくると、いろいろと差しつかえもでてきます。掃除機が壊れそう。洗濯機
も絞りが緩くなってきた危なっかしい。次々にそんなことがおこって。いつも耐用年数が過ぎ
ているのはわかっているけれど、さてさて我が身の耐用年数は??と考えてしまって。買替えに
ついては『チャンスだからこの際もう一段階性能アップを狙って』そんな華々しい決断よりも
『中古品の上でもいいわ』なんて弱弱しい本音も。さて減価償却費という言葉をご存じでしょ
うか。会計に縁のない方でも意外に知られていながら中々正しく意味を理解されてはいません。
『固定資産の評価額が下るだけで実際の損失はゼロ。でも経費処理していい科目。いわば節税
科目だ』。大方こんなふうに考えられていて、ともすれば利益操作の手段として使われます。
ちょっとだけ専門的になりますが『固定資産には必ず耐用年数があり、普通に必要とする修繕
や補強などの手入れをしても,稼働能力が停止する年数』と理解していいでしょう。そこで
『取得価格÷耐用年数』=1年間の減価償却費となりますね。税法上一定額(法定)以上の物品
は固定資産と認定され、一挙に消耗品費として経費に処理することは許されません。耐用年数
に分割して経費処理するというのが趣旨でありましょう。
戯れたいというのは簡単なことです。1年の減価償却費を毎年別途貯蓄しておくことです。
法定耐用年数が終わった時、つまり買い替え時期、まだ固定資産は使える状態だとします。
その時にどう判断するか。買い替え購入資金は毎年の貯蓄で既に用意されている。その条件
です。この儘使い続けるか? それともここで新しい製品の性能アップに期待するか。きっと
電力節減対策も進んでいるだろうし。企業であれば生産性の向上に一歩先んじてみるとか。
一方で、使えるならば精一杯大切に使うという選択も大切の筈。選択肢が増えました。
さて自分のことですが。とにもかくにも予想外の壽命の長さは、あれもこれも一度に危なそ
うに押し寄せられうろうろしている現状です。もっと早く戯れることを実行していたらよか
った、さっさとサービス先取りを選択したはずなのに。自分のことは全く棚に上げて情ない。
今度生まれ変わってきたらきっと実行しましょう。その時は今よりもう少し頭もよくなって
いるだろうと思いますから。
国の公共事業にこんなことができたらもっと人々は安らかになるのだろうと儚い夢をみました。
2022年9月5日 川口 翠