2022/09/01 21:58

自分のことは棚にあげて……

私は50才代半ばで『桐』(管理工学)のリレーショナルソフトによる財務プログラムの

開発に着手するまでは、自分でも信じられない程うっかりと生きていたように思います。

いまブログを書きながら、世の中を嘆いたり、悲しんだりするとき「これって自分の事

は棚に上げている」と気がついては苦笑い。「だったら私はこの人達の年配ではどうだ

ったかしら? それにくらべたら今の人たちはそれなりに大変と思う。偉いね」そう気

がついて恥じたりすることもしばしばです。こうした私の記事は自分のことは棚にあげた、

けしからぬものであることをどうかお許し下さい。一方高齢者になって始めて視えてく

ること、理解できること、そんなことはできるだけ発言して役立てたいと願うのも高齢

者の特権であり義務だとも思います。やはりご理解下さい。

 

私は我が国の財政状態を深く案じ、ずっとブログにも書いてきました。無益と知りつつ

麻生財務大臣()に、国の財政運営に複式簿記を導入して頂きたい、と文書を提出した

こともありました。安倍前首相にも金融省を開設して厳格な収支管理をして頂きたいと

ブログに意見を書いたこともあります。きっとこんな無名の老婆の意見など無視された

ことでしょう。それにしても与野党政治家の誰一人、財源や財政再建の質問をする人も

なく、経済界や識者からも意見は乏しい、それが私には不思議よりも奇異に思えます。

誰も気にならないのかと。どうにかなると思うのかと。そして国民は無関心。そのうち

にみるみる財政は悪化してきました。国力の劣化は無残になりつつあります。

しかし2022年8月31日の新聞に  

アベノミクスの呪縛 「錬金術」 断ち切れるのか と載っていました。私はやっと

こうしたはっきりした記事が出たことにほっとしました。目を背けず論じるほかに方法

ないとずっと思っていたからです。政治家も私達国民も、いま少し考える力を磨き

関心を持ちたいものです。

 私は『桐』・中小会社の会計ソフト&マニュアル

『桐』・個人事業者のための会計ソフト&マニュアル。をネットショップに公開しました。

[考える力を育てる会計ソフト]を目的としました。便利性を優先するあまり

[考えるべき工程]を省略してしまった私達は、質問をする術さえ持たなくなった、

と私は思います。二つの会計ソフトとマニュアルは、複式簿記、即ち経済の基本について、

学びつつ実践する、数少ない場所であることに、全身全霊を傾けました。

        2022年9月1日     川口 翠